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京のことば通信
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京ことば通信 ========================================= 長月
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★京ことば 「さぎしらず」               相馬 大
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  朝から、水のなかに立ち、じっと流れをみている。その白い鷺
 のすがたが、水にうつる。ときどき、水に、くちばしを突っこむ。
 くちばしに、ぴかっ、ぴかっと、小魚が光る。
  この鴨川の鷺も、見落としてしまうほどの小さい魚、それが鮠
 (はや、はえ)の子である。それを、煮たった湯に通して、薄口
 しょうゆ・砂糖で煮つめた佃煮。それが、有名な、京都名物のさ
 ぎしらずであった。

    扇(あふぎ)おしろい京都紅
    また加茂川(かもがは)の鷺しらず
    みやげを提げていざ立たん
    あとに名残は残れども 
                      鉄道唱歌・五三

  いまも、さぎしらずが、ある。しかし、鴨川も、護岸工事など
 で、現代的な川になってしまい、京都みやげの代表の座から、お
 りてしまっている。鉄道唱歌も、このごろは、五十三番までも、
 うたう人は、いない。

 ※鮠は「柳鮠(やなぎばえ)」という季語もあるように柳の葉の
  芽吹く春に川を上って産卵し、夏にその稚魚が川を下ります。
  その稚魚を佃煮の土産ものにしたのが「さぎしらず」というわ
  けです。
  幕末からつくり始められたという「さぎしらず」、残念ながら
  今では殆どつくられなくなり、京の土産として手に入れること
  は出来なくなってしまいました。

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★長月の京だより
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 九月十六日(第三日曜日)萩祭
 [梨木神社 京都市上京区寺町通広小路下ル]

 宮城野の 霧吹きむすぶ 風の音に 
  小萩がもとを 思ひこそやれ
                     [源氏物語/桐壺]

  萩は秋の七草の筆頭に挙げられるほど、秋を象徴する花として
 万葉の昔から人々に親しまれてきました。その枝垂れる優しい姿
 と可憐な花の奥床しい咲き方は、どことなくもの淋しい秋の雰囲
 気とも相まって日本人の心をとらえてきたのかもしれません。

  梨木神社は幕末の公卿三条実万・実美父子が祭神ですが、境内
 には約千本の萩があり、その花の見頃に萩祭が行われます。当日
 は紅白の萩に俳句が書かれた短冊を吊して青竹の筒に生け、鈴虫
 の籠を添えて神前に供え、狂言や舞踊が奉納されます。また野点
 茶会も設けられます。

 この萩の やさしやいつも 立ちどまる 
                       [高浜虚子]

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★京菓子処 鼓月  最新情報
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■今月の可美物(うましもの)
http://www.kogetsu.com/uma/index.htm
 秋風の吹き始める9月。軽羹・上り羊羹段合せ「はぎの風」と
 野趣ある竹皮仕立の栗蒸羊羹「栗むし」をどうぞ。
 ご予約は各店舗で行っております。

■月の文様
http://www.kogetsu.com/wa/51tsuki.htm
  中秋の名月は、古くから詩歌に好んで詠まれ、文様においても、
  秋の情趣を代表するものとして、秋草や鹿などとともにあらゆる
  工芸の意匠として用いられている。

■実りの秋の山の幸
http://www.kogetsu.com/shiki/09kurimo.htm
 山深い丹波に豊かに実る山の幸。季菓「栗餅」は丹波栗をふんだ
んに使った山の香りただようお菓子です。

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