京ことば通信 ===========================================如月
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★京ことば 「にぐる」 相馬 大
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一年の早さ、一か月・一日の早さが、年齢とともに、ふかく感
じるようにとなる。あっというまに、「一月は、往(い)ぬ」
と、ゆきすぎてしまった。そして、二月も、「二月は、逃げる」
と、足ばやに、走り去っていってしまう。
これも、「ニン月(にんがち・つ)、逃ぐるゆうて、ほんま
に」と、しみじみした口調で言われると、二月は、逃げ足が早い
と思う。「逃ぐる」は、文語である。それに、にんがち(つ)
に、口語の「逃げる」は、つづかない。
高槻の こずゑにありて
頬白の さへずる春と
なりにけるかも
島木赤彦(しまきあかひこ)
そのころになると、「高槻(たかつき)」(高い欅・けやき)
の梢にも、樹液がみたされ、光ってきて、小鳥がとまって鳴く。
「ニン月、逃ぐる」は、早く過ぎ去ることだけではなく、陽春へ
の願いをも、ひそかに、こめている。
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★如月の京だより
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2月23日(日曜日) 五大力尊法要
[醍醐寺 京都市伏見区]
上醍醐(醍醐山山上)の五大明王を祀る五大堂で、二月十五日
から国家平穏・万民豊楽を祈願する五大力仁王大法会が行われ、
二十三日には醍醐山麓の下醍醐で、山伏の出仕によって終日柴灯
護摩供が厳修され、衆生済度・現世利益を祈る。
五大明王は盗難除け・災難身代わりの霊尊として知られ、仁王
会も「五大力さん」の名で親しまれており、この日授与される五
大力尊御影は災難除けのお守りとして信仰を集めている。
当日、下醍醐の金堂では大法要が行われ、呼び物の五大力の餅
あげ力競べ大会が行われる。行司や介助者、時間を計る山伏や、
多くの参詣人が見守る中、男女に分かれて持ち上げる時間を競
う。男子は一五〇キロ・女子は九〇キロの餅を持ち上げるが、渾
身の力を込めて挑戦する姿は参詣者の爆笑をさそうものもあっ
て、にぎやかに春の一日を終える。優勝者には大鏡餅が授与され
るが、大力を奉納して五大明王の霊験を授かろうという行事と共
に、京の山里に春を告げる風物詩として親しまれている。
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★京菓子処 鼓月 最新情報
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■今月の「四季の可美物(うましもの)」
http://www.kogetsu.com/uma/index.htm
その季節の風趣を盛り込んだ限定販売の特別なお菓子です。
●新草芳菓 艸もち(くさもち)
(蓬草入 近江羽二重餅仕立
小豆皮むき餡製 あんころ餅)
春を待つ早春の山里 大地のそこここに漸く下萌え急ぐ野辺
の新草 それはまぎれもなく 生命息づく春への始動――。
野の香久しき草餅の芳せに幼き日の摘み草の思い出をめくら
せ 口福にさきがけの草の香一服いただきます。
●寒在兆春 雪中花
(心・栗時雨餡 そぼろ 軽羹仕立 餡羹巻 棹もの製)
浅春の 季雪を友に寒風をたよりとして
花開く水仙花 又の名を雪中花とも呼ばれ
その香ゆかしく清楚にして気品あり――。
本菓は早春の予兆を水仙の香に託し
その彩りに淡春の情をしたため品位ある
棹菓子にと丹誠を尽くしております。
【価格】 ・雪中花 1棹 1、200円
・艸もち 4個/雪中花 1棹
化粧箱入詰合せ 2、600円
【販売日】 2月4日・5日・6日・7日
※あらかじめご予約いただきますようお願い申し上げます。
※一部店舗ではお取り寄せ品となります。
■雪花
http://www.kogetsu.com/wa/68yukibana.htm
冷え込みが厳しくなる。空一面がどんよりと重たさを増す
時、一ひらニひらと散ってくる雪、これがユキバナである。
子供たちは、外に飛び出して歌う。「雪花、ちる花、空に虫が
湧くわな、扇腰にさいて、きりきりっと舞いまひょ。」降り出
した頃、子供たちは雪片の量が少ないので、ユキハナと歌う
が、多くなるとユキバナと歌う。「虫が湧くわな」と歌う子供
たちは、ユキバナを願っているのだろう。
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