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vol.02

その二 祇園祭の舞台裏〜巡行の一日


 私たち鼓月の烏丸店は祇園祭の孟宗山の鉾町にあり、お祭りの期間中は山建てから山じまいまで鼓月の者がお手伝いさせていただいております。そんな祇園祭の舞台裏を巡行の日(7月17日)に密着取材させていただきました。

 巡行当日、山の準備はまだ朝の冷気が残る午前六時から始まります。宵山までの提灯飾りや埒(らち…山の周りにめぐらす枠)を取り除き、まずは骨組みだけになります。(飾りは人のいない間は外されています。)


 そこに胴掛やご神体、飾りや金具・水引などが取り付けられていきます。

 一つ一つが優れた美術品でもある山の「部品」が慎重に組立てられ、午前8時頃には優美で迫力ある姿となります。

 山の組立が一段落すると、巡行に参加する人の支度が始まります。

鉾町の当番の方は袴姿になり、山の曳き手を務めるボランティアの人たちも勢揃いします。


 こうして巡行の始まる午前九時前には、出発点の四条烏丸交差点へくじ順に集合します。

 巡行は約4キロ、途中京都市長の前での「くじ改め」や交差点での辻回し(山の場合は巨大で重量のある鉾と違ってすぐに曲がれますが……)などを沿道の観光客の方に披露しながら京都の目抜き通りを進み、昼前頃に元の地点へ戻ってきます。

 山が戻ってくると衣装の着替えもそこそこに山の片付けが始まります。ご神体や飾り、胴掛けなどを、朝の準備のときと同様、一つ一つ慎重に取り外して会所の中へ運び入れます。

 山の本体の骨組みもあれよあれよという間にバラバラになり、一時間もすると通りは何も無かったかのように片付いてしまいます。
 解体されたものはひとまず会所の中に並べられますが、次の日に「山じまい」といって会所の奥の蔵の中へ丁寧に片付けられ、来年の夏まで大切に保管されます。

 今年の巡行は梅雨明け前でもあり、暑さは例年ほど厳しくありませんでしたが、それでも片づけまで終えるとすっかり汗だくになってしまいました。
(周りで写真を撮っていただけの私も、結構へばってしまいました^_^;)

 人出の多い宵山や華やかな巡行はスポットライトが当たりますが、その舞台裏は多くの人々の地道な努力で支えられているのです。

(今回の取材では孟宗山町内の方々に大変お世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。)
(2003年7月)

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