福茶と祝い菓子をいただきますと、今度は枯山水の庭が見える宿坊のお部屋に移ります。
そこで小豆粥の膳をいただきます。
食べる前に「さばの儀式」があります。
これは自分の受けた食の中から少量のさば(生飯・施食)を分かち庭の木々などに供え、
小鳥や小動物に施すもので、「さば器」に粥の米粒7つ程を分かち、
後にご住職が庭にお供えしていただく仕組みになっています。
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小豆粥のお膳。かなり食べ応えがあります。
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「さば器」にのせられた米粒。 |
禅寺では、食事の前に、般若心経と食事五観文をよむそうです。
「食事五観文」
一つには、功の多少を計り、彼の来処を量る。
(この食物が食膳に運ばれるまでに、幾多の人々の労力と神仏の加護によることを思って感謝致します。)
二つには、己が徳行の全欠をはかって供に応ず。
(私共の徳行の足らざるに、この食物を頂くことを過分に思います。)
三つには、心を防ぎ、過(とが)貪(とん)等を離るるを宗とす。
(この食物にむかって、貪る(むさぼる)心、厭う心を起こしません。)
四つには、正に良薬を事とするは形枯(ぎょうこ)を療ぜんが為なり。
(この食物は、天地の生命を宿す良薬と心得て頂きます。)
五つには、道業を成せんが為に、将にこの食(じき)をうくべし。
(この食物は人として正しく生きることを成就するが為に頂くことを誓います。)
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| 宿坊の一角。 |
「さば」はこのように庭に供えられます。 |
当日は京都でも小雪が舞う寒い一日でした。
しかし暖かい粥を頂き、しばし静かな空間に佇んでいるとなんとも心が落ち着いてきます。
皆さんも機会があればいかがでしょうか。
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| 冬日が差し込む本堂。 |
千両が赤い実をつけていました。 |
〔小豆粥の会〕は1月31日まで(午前11時〜午後3時)
妙心寺内東林院にて(JR嵯峨野線花園駅下車北へ徒歩5分)
料金 3,500円(消費税別)
お問合せ TEL. 075−463−1334
(御蒸菓子「松の雪」、御干菓子「結び笹」は鼓月がおつくりしております。) |