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vol.12  
その十二  京の花紀行 夏の花編
         
 夏の花というとアサガオやヒマワリくらいしか不勉強な私には思いつかないのですが、京都にはこの時期に咲く花を観賞できるところがあるそうです。
 そんな花の名所をめぐる観光バスツアー「京の花紀行――京の蓮・睡蓮・ききょうと涼風膳」に行ってきました。
(※印のついた写真はクリックすると大きいサイズでご覧頂けます。)
 最初に訪れたのは龍安寺です。室町幕府の管領・細川勝元が妙心寺の義天玄詔を招いて開創した由緒ある禅寺で、白砂の上に石を配した石庭で有名です。
 境内には四季それぞれに風情があるといわれる庭園が広がっていますが、この中の鏡容池にはこの時期睡蓮の花が美しく咲き誇っています。
石庭を眺めながらしばし瞑想にふけります。 15個の石が置かれていますが、一度に見渡すことは出来ないそうで、「世の中の事を全部知ることは容易ではない」という例えなのだそうです。
水戸光圀公の寄進によると伝えられるつくばい(模型)。中央の「口」を加えて「吾唯足知(われただたるをしる)」と読みます。 庭の苔が鮮やかな緑色でビロードのように広がっています。
鏡容地(きょうようち)の水面に睡蓮の葉が広がっています。 (※)遠くからで分かりにくいですが赤やピンクなど様々な色の花があります。
(※)こちらは白い色が中心です。 (※)一番花に近いところで撮ってみました。水に浮かぶ姿が涼しげです。
 次に訪れたのは、「紫陽花めぐり」でも訪れた法金剛院です。境内に置かれたハス鉢と、庭園中央のハス池が満開となります。
〔8月1日(日)まで、「観蓮会」として特別に午前7時から開門されています。
鉢のハスが大きく育っています。 池にも一面にハスが咲いています。
(※)背の丈ほどに伸びた中に花が咲いています。 (※)夏日がさすと花弁が純白に輝きます。
(※)葉の間から姿をのぞかせる紅。 (※)
(※) (※)極楽浄土には青・黄・赤・白の蓮の花が咲くと言い伝えられています。
 お昼の休憩は、洛北・鷹ヶ峰の「しょうざん」で「涼風膳」をいただいて、食後は日本庭園の散歩です。

 *しょうざんのホームページ → http://www.from.co.jp/shozan/
こちらがしょうざんの「涼風膳」 縁高の中のアップ。涼しげなあしらいがいいかんじですね。
京都の北山杉。1本の親杉から何本もの垂木(たるき)がとれる。 木陰に散策の道がのびています。
(※)池の中に咲いていた睡蓮。 (※)キキョウの花も咲いていました。
 最後は廬山寺を訪れます。もともとは洛北・船岡山に元山大師(慈恵大師)が天慶元年(938年)に創建したが、織田信長の焼き討ちをまぬがれて、元亀二年(1571年)に京都御所に近い現在の地に移されたと伝えられています。
 この場所は、紫式部が「源氏物語」を執筆した藤原兼輔卿の邸宅跡に当たるそうです。
寺町通りに面した門。向かい側には梨木神社がある。 門を入って正面の拝殿。
(※)庭は平安朝の庭園をイメージして作られたとのこと。 (※)庭の各所に桔梗が花を咲かせています。
(※) (※)
(※)気品ある青紫色は、暑い中でちょっと涼しい気分にさせてくれます。 (※)
 夏本番を前にした一日、その季節にだけ姿をみせる花を愛でるのは、四季の移り変わりがはっきりした日本ならではの楽しみかもしれません。
 今年は花の咲き具合が平年より早いそうなので、ご覧になる方はお早めに行かれたほうが良いでしょう。
(2004年7月)

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