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vol.19
その十九  上賀茂神社の燃灯祭を見学しました。
 余寒の候、春が待ち遠しい季節になりましたが、古くは早春・年首の野遊びとして行われてきた行事が神事になったと伝えられる、上賀茂神社の「燃灯祭」を見学しました。

 明治維新までは一月乙子(おとね)の日に行われていたことから「乙子神事」とも云われていましたが、太陽暦になってからは二月の第二子の日に行われています。

 元来、正月の子の日に高所に登って遠く四方を望むと、陰陽の精気を得て憂悩を除くことが出来るという故事から、
春を待ち焦がれて北野や紫野に出かけ、小松や若菜を摘んで遊宴を催したという「子日遊(ねのひあそび)」「子日宴(ねのひうたげ)」と云われた宮中の行事がありましたが、これがもとになって神事として上賀茂神社に伝えられています。


午後2時、社務所前を出発 宮司以下、神職の人たちが上賀茂神社の裏手(現在はゴルフ場の中です。)の神館跡へ向かいます。
後に続くのは一般の見学の人たちです。
神館跡へ近づくと見学者は待機して、神職の方達だけが歩いていきます。
神館跡に着くと一礼の後、
辺りに生えた小松を引き抜きます。 >
歩き回りながら集めていきます。
その間、見学者はこんなふうに様子を見守っています。 集め終わると再び一礼して
境内へと戻ります。 小松を先頭に二ノ鳥居をくぐって境内に入ってきたところ
引き抜いてきた小松と、あらかじめ用意された玉箒(たまはばき)〔別名・燃灯草〕とを、紙に包んで組にします。 小松と玉箒を本殿と権殿に御供えします。
残念ながら本殿内は撮影禁止です。
拝殿前から中を覗く事だけは許されていたので一部始終を見学させていただきましたが、祝詞の声だけが聞こえる大変静かな雰囲気の中で行事は進んでいきます。
行事を終えて神職の方が退出します。 最後に本殿へ向かって
一礼します。 神職の方々は社務所へと戻ります
 
 平安時代には盛んに都周辺の野で盛んに行われていたそうですが、春を待つ古代の人の素朴な祈りがそのまま形になって残されているようでした。


 上賀茂神社のホームページ
 
    http://www.kyoto.zaq.ne.jp/kamigamojinja/index.html
  
(2005年2月)

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