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vol.37

その三十七  北野天満宮の例祭「瑞饋(ずいき)祭」を見に行きました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  
 十月にはいると、京都のそこかしこで五穀豊穣に感謝するお祭がおこなわれています。
今回はそんなお祭の一つで珍しい瑞饋(ずいき)神輿が出る北野天満宮の瑞饋祭を見に行きました。

 瑞饋神輿を中心とするお祭は古く室町時代には行われていたそうですが、明治の初め、北野天満宮の神幸祭が再興された際に、十月一日から三日間の祭礼期間中に瑞饋神輿が御旅所に供えられ、十月四日の還幸祭にあわせて氏子地域を練り歩くようになりました。

 瑞饋祭では四日間にいくつもの祭典が行われますが、中でも十月四日の還幸祭は、単に「巡幸を終えた天神様が御帰りになる」というだけでなく、「大宰府で御隠れになった菅原道真公の御霊が神さまとして初めて北野の地においでになる。」という御鎮座の由来を思い起こし、氏神様として感謝の心を育むという意味もあるということで、別名「おいでまつり」とも云うそうです。

 瑞饋神輿は、里芋の茎のことをさす「芋苗英(いもずいき)」で屋根を葺くことから、その名が付けられていますが、その他の部分も、全て野菜や湯葉・麩などの乾物で装われ、神輿の周囲には、新穀で作られた人物花鳥獣類が毎年異なった趣向を凝らして飾り付けられ人々の注目を集めています。
 最盛期にはその数八基に及んだと伝えられていますが、年とともに廃絶し、今では「ずいき神輿保存会」の方々によって一基のみが存続しています。

 ※写真をクリックすると大きなサイズでご覧頂けます。
 飾り付けられた瑞饋神輿
 神輿を反対側から見たところです。


 様々な細工物がいくつも付けられています。
 こちらは子供神輿。サイズはミニですが、飾りは本格的です。
 出番を待つ(右より)「導山」「梅鉾」「松鉾」
 こちらは還幸祭の神輿
(右より)「第一鳳輦」「葱華輦」「第三鳳輦」
 試しに叩いている子供神輿の太鼓
 宮司・神職が乗る馬車を牽く馬。出発前にどうも落ち着かないようで、係りの人が何とかなだめようとしています。
 いよいよ還幸祭の始まり。まず瑞饋神輿が御旅所から出発します。
 京都の町中を大勢の綱持に牽かれて進んでいきます。
 瑞饋神輿は旧二条通の鼓月・本店前も通ります。
 昔ながらの細い通りも進んでいきます。
 馬に乗る先駆神職
 鳳輦も通りを進みます。
 童子に導かれて牛車も進んでいきます。
 心此処にあらずのお稚児さん。
 瑞饋神輿の四隅に下げられているのは瓔珞(ようらく)と呼ばれます。
 氏子地域を練り歩いてきましたが、このあと雨が降ってきてしまいました。
  
 瑞饋祭の期間中には、八乙女田舞の奉納や、表千家家元による献茶祭なども行われます。
 機会があればまた見に行ってみたいと思います。


※北野天満宮のホームページ

   → http://www.kitanotenmangu.or.jp/

  
(2006年10月)

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