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vol.47
その四十七  いにしえの神事を伝える「御田祭」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            
 
 ちょうど京都が祇園祭でにぎわっている7月15日、洛西松尾大社で行われた「御田祭(おんださい)」を見に行きました。

 「御田祭」は田の虫除けと五穀豊穣を祈るお田植祭の一つで、もとは旧暦六月二十三日に行われていましたが、現在は7月第三日曜日とされています。
 古く鎌倉時代の嘉禄三年(1227)九月六日付「官宣旨案」(東寺百合文書)や永和二年(1376)の「松尾社年中神事次第」などの古文書に記録が残されているそうです。
 松尾大社の氏子地区、下津林・松尾・嵐山の3地区から一人づつ植女(うえめ)が選ばれます。まず、本殿での神事と舞の奉納が行われた後、宮司から早稲・中稲・晩稲の三種の稲の苗を植女が受け取り拝殿の前を回ります。
 その後、神饌田にて御田植の神事が行われます。
 
※写真をクリックすると大きいサイズでご覧いただけます。
本殿での神事が終わってこれから植女に苗が渡されるところ
神職の方が勢揃いです。
植女は両手に苗を持ち、植女役の女の子の父親が扮する壮夫(ますらお)に肩車されて拝殿を回ります。

列の先頭は、桑杖・割竹などを手にした神職の方が歩きます。 続いて伶人(雅楽を奏でる)・奉幣使(天皇の使い)・植女となります。
植女は紗(しゃ)を張った長千早(ながちはや)という掻取(かいとり) (=打掛)に紅白縮緬(ちりめん)の手繦(たすき)掛けという衣装に華笠という大変色鮮やかな姿です。 続いて境内の一角に設けられた神饌田へと向かいます。
神職に稲の苗を渡す直前の表情です。
稲の苗が植女から神職・巫女の手によって神饌田の前の祭壇に供えられます。 苗は神饌田の四隅に植えられます。
続いて神職の方が桑杖と割竹を持って神饌田を周囲を回り、御祓い(虫除け神事)が行われます。

供えられた苗 最後に皆さん揃って記念撮影
植女と壮夫を演じた娘さんとお父さんも家族一緒に一枚… 神職の方も本殿を背景に…
 緑の濃い松尾山の麓で行われるこのお祭りは、山城・丹波地方における最も古く素朴な田植え祭りの様式を今日に伝える民俗行事といわれ、京都市の無形民俗文化財に指定されています。
(2007年7月)

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