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vol.52
その五十二  デジタルアート in 嵐山花灯路
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            
 例年より遅くなると言われていた京都の紅葉も、急な冷え込みと12月に入ってからの雨で、一部を除いて楓の葉が散ってしまい見頃は終わってしまったようです。
 以前ですと、これで観光シーズンも終わって京は静かに年の瀬を迎える……となったのですが、今では文化財の特別公開をはじめ、様々なイベントやツアーなどが冬の間も用意され、途切れることなく観光の方が京都に来られます。

  特に、紅葉のシーズン終了に引き続いて開催される「京都・嵐山花灯路」は今年3年目を迎え、嵐山・嵯峨野の師走の風物詩としてすっかり定着したようで、今年も多くの方で一帯は賑わったようです。
 花灯路の期間中は、寺社の夜間特別拝観や、行灯によるライトアップ、特設ステージでのコンサートなど様々な催し・イベントが嵐山・嵯峨野一帯の各所で行われますが、先日、虚空蔵山法輪寺で開催中のデジタルアーティスト・長谷川章氏による「D−K LIVE in嵐山・花灯路」を見てまいりました。
 D−K」とは「デジタル掛け軸」の略で、長谷川氏はTVCMの製作などのかたわら、建造物や自然をキャンバスとして様々な抽象絵画や文様などを組み合わせてプロジェクターによって投影するというアートパフォーマンスを各地で実践されて来られました。

 今回、法輪寺と京福電鉄・嵐山駅で「花灯路」事業の中でそのパフォーマンスを披露されることになりました。

 春の十三参りや針供養で知られる法輪寺は私の実家が近くだったせいで、幼少の頃から慣れ親しんだ場所でしたが、「嵐山花灯路」のなかでは他の有名なスポットに比べて地味なせいか、訪れる人の少ない場所でした。しかし今年はこの「D−K LIVE」目当てに多くの人で賑わっていました。
 それでは、法輪寺の本堂と多宝塔を舞台に繰り広げられた「D-K LIVE」の模様をご覧下さい。
※クリックすると大きい画像がご覧いただけます。
 
 平安京が出来る八十年以上も前に開かれた古刹で、現代の技術を駆使したデジタルアートが行われる様は、ちょっと想像を絶する世界でまさに「度肝を抜かれる」という感じです。観光客の方も一様にビックリされていたようでした。

 昔ながらの佇まいに全く異質なものがぶつけられるのは、最初は何かと物議をかもしたりするものです。しかし、歴史を振り返ってみると京都では、昔から海外の優秀な文化・技術を採り入れて新しいものを創り上げ、それをオリジナルな伝統へ昇華する事を繰り返してきました。

 この「嵐山花灯路」での伝統文化と最新技術の出会いも、京都の長い歴史の中で見ると、これから新しい伝統を創っていく一つのきっかけになるかもしれません。


 ※嵐山花灯路のホームページ ⇒ http://www.hanatouro.jp/

 ※法輪寺のホームページ ⇒ http://www2.ocn.ne.jp/~horinji/

(2007年12月)

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