〔嵯峨菊の風景〕
昨年、「京だより」のページ〔その五〕で大覚寺を訪れた際、嵯峨菊はまだ見ごろを迎えていませんでした。
今年こそは…と満開の時期を見計らって出かけました。
嵯峨菊は、嵯峨天皇の御代に大沢池の菊ヶ島に自生していた野菊を品種改良したものと云われ、肥後菊・江戸菊などと共に日本を代表する古典菊の一つです。茶筅のような可憐な花弁が特徴とされ、明治になるまで大覚寺のみで伝えられ門外不出とされていました。毎年11月に大覚寺で行われる嵯峨菊展は、大覚寺嵯峨菊会会員の方々が丹精こめて育てられたもので、嵯峨天皇の離宮を起源とする大覚寺の風格ある佇まいを彩ります。
嵯峨菊の仕立て方の特徴は「七・五・三」の形にあるとされます。2メートル近くある草丈に、上から三輪・五輪・七輪に咲き並ぶ花は、「天・地・人」の三才の格を有し、いけばな嵯峨御流の基本形にもなっています。
(写真をクリックすると大きいサイズでご覧頂けます。)
|