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vol.27
 

〔京の歳末の風物詩・終い弘法に行ってきました。〕

 今年も押し詰まってきて、京都の寺社では終い縁日が行われる時期になりました。
そんな縁日の中でも北野天満宮の天神さんと並んで有名な、東寺の弘法さんに行って来ました。

 東寺は平安京遷都に伴って建立された官寺ですが、のちに真言宗の宗祖・弘法大師空海に与えられて、教王護国寺と称し、現在は東寺真言宗の総本山となっています。
 弘法大師が承和二年(835)3月21日に62歳で没したので、毎月21日が縁日とされ、真言宗の寺院では弘法大師の御影供(みえく)法要が行われます。
 東寺ではこの日、境内に1200とも1500とも言われる多くの露店が出て「弘法さん」と呼ばれる市が立ち、大勢の人で賑わいます。
 特に、十二月の「終い弘法」と一月の「初弘法」は、店も多く、人出も多いことで知られています。


(写真をクリックすると大きいサイズでご覧頂けます。)
境内は朝から大勢の人で賑わっています。
左手の建物は「食堂(じきどう)」という建物で十一面観音像が祀られています。
店と人であふれかえる境内。
いろいろな店を見て回るのも「弘法さん」の楽しみの一つです。
ツアーを組んだ観光の方や、外国の方など、様々な方が来られます。 「修行大師」の像の前には祈りをする大勢の人が集まっています。
時節柄、来年のカレンダーを売っている店もあります。 骨董品や洋服などが所狭しと並べられています。
来年の干支「戌」のかわいらしい置物もありました。 かなり年代物?の家具。はたして値段は幾らでしょう?
薬師如来像と日光・月光両菩薩像を本堂とする金堂。
延暦十五年(798)年に創建されたと伝えられていますが、文明十八年(1486)に消失し、今の堂は豊臣秀頼が発願し、片桐且元が奉行として再興させたもので、慶長八年(1603)に竣工しました。
正面の扉から中を見る事は出来ますが、内部へ入るには拝観料が必要です。
こちらも有料拝観区域にある講堂。
承和二年(835)に完成したが、その後度々大破・消失し、現在の建物は延徳三年(1491)に再興されたもの。
内部には大日如来像をはじめとする二十一体の仏像が安置されており、弘法大師の密教の教えを表現する立体曼荼羅になっていると言われています。
有料拝観区域は露店もなく人通りもまばらです。
国宝の五重塔〔天長三年(826)創建・現在の建物は寛永二十一年(1644)竣工〕も寒空にその姿を見せています。
露店のある境内は、一日中参拝者と買い物をする人で賑わいます。
 もう一つの終い縁日「終い天神」は12月25日。
これが終わると大晦日の「おけら参り」(八坂神社)までもうすぐです。
(2005年12月)
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