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vol.29


〔吉田神社の節分祭儀「火炉祭」へ出かけました。〕

 節分から立春にかけて、京都の寺社では様々な行事が行われますが、その中でも随一の賑わいといわれる吉田神社の火炉祭に行ってきました。

 吉田神社では節分祭として2月2日〜4日の三日間、様々な祭儀が執り行われますが、3日に行われる火炉祭は、2日の夜に行われる「鬼やらい」の行事、追儺式(ついなしき)と並んで、有名なものです。

 2月3日にかけて、吉田神社の三ノ鳥居前に、八角柱型の火炉が組み立てられます。その大きさは、直径5m・高さ5mにも及ぶ巨大なものです。

 そこに節分祭中参拝者が持参した古い神札が積み上げられ、浄火を点じて焼き上げます。

 参拝者には、その炎が無病息災をもたらし新春の幸運を授けると言われています。

 2日・3日は境内から東大路通りにかけて多くの露店が出て賑わいます。
 火炉の中に神札や破魔矢が積み上げられていきます。
 3日の午後11時、火が放たれて一気に燃え上がります。
すぐそばでは消防士の方が消火用のホースを持って待機しています。
 火炉のすぐそばまで人垣ができていますが、炎の熱さがかなり伝わってきます。
回りの枝に燃え移りそうになると放水で火が消されます。

 火の粉や灰がまわりに飛び散っています。
 30分ほどすると、火の勢いは少し弱くなってきました。
 燃え尽きて火が完全に消えるのは、翌日の朝になるそうです。
 節分から立春へと日が変わるそのとき、火焔が天までとどいて、人々が待ち望んでいる春が訪れるそうです。
 お祭の賑わいを見ておりますと、例年になく寒さが厳しい今年は、春を待ちわびる人々の気持ちがことのほか強いのではないかと感じられました。


*吉田神社のホームページ → http://www.yosidajinjya.com

(2006年2月)
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