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vol.38

〔事始めは雨の中でした。〕

 京都では12月13日を「事始め」といい、この日から正月の仕度を始める慣わしがあります。
近年、一般にはあまり見られなくなってきましたが、祇園の花街で芸舞妓さんたちが芸事の師匠宅やお茶屋などを挨拶に回るのが、事始めの情景としてよく知られています。

 残念ながら今年の事始めは雨になってしまいましたが、それでも当日は大勢の見物客や報道陣が祇園の町に詰め掛けました。


 (※写真をクリックすると大きいサイズでご覧いただけます。)
 
 京舞井上流五世井上八千代さん宅前
 挨拶に訪れた舞妓さんたちがやって来ます。
 朝早くから大勢の人が待ち構えています。
 さっそく報道のテレビカメラに囲まれました。
 挨拶を済ませますと、早速次の挨拶のお宅へ移動です。
 雨が段々強く降ってきました。
舞妓さんたちも雨宿りです。


 大勢のアマチュアカメラマンが取り囲んでさながらモデル撮影会のようです。
 挨拶回りはお昼頃まで続きます。
 上演中の南座の「まねき」も雨に濡れていました。
 この日から祇園界隈では、正月準備に忙しいという意味を込めて、「御事多さんどす(おことうさんどす)。」という挨拶が交わされます。

 気忙しい中にもどこかはんなりとした、古き良き京都の時間がそこにはまだ残っているような気がします。

(2006年12月)
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